平成27年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問11

ファンクションポイント法の一つであるIFPUG法では、機能を機能種別に従ってデータファンクションとトランザクションファンクションとに分類する。
機能種別を適切に分類したものはどれか。

[機能種別]
E1:外部入力 EIF:外部インタフェースファイル
EO:外部出力 EQ:外部参照
ILF:内部論理ファイル

データファンクション トランザクションファンクション
EI, EO, EQ EIF, ILF
EIF, EQ, ILF EI, EO
EIF, ILF EI, EO, EQ
ILF EI, EIF, EO, EQ


答え ウ


解説
IFPUG法ではデータファンクションになるのはデータとして存在している外部インタフェースファイル(EIF)と内部論理ファイル(ILF)であり、外部入力(EI)、外部出力(EO)、外部参照(EQ)はトランザクションファンクションになります。

データファンクション トランザクションファンクション
EIF, ILF EI, EO, EQ


キーワード
・ファンクションポイント法
・IFPUG法

キーワードの解説
  • ファンクションポイント法(function point method)
    ソフトウェアの規模を計測する手法で、開発工数(人月)の見積りに使う。
    ソフトウェアの機能毎に、その処理の複雑さなどから工数を見積もる。
    ファンクションポイント法の問題点は、処理の複雑さから工数を求める根拠が過去の経験値を利用するしかなく、新たな分野の開発に用いると誤差が大きくなってしまうことである。そのため、ファンクションポイント法を用いるためには、過去の開発案件の調査を行ない、複雑さと開発工数の関係をデータベース化する必要がある。
  • IFPUG法
    ファンクションポイント法の国際団体であるIFPUG(International Function Point Users Group)がまとめたCPM(Counting Practice Manual)に書かれた手法で、規模算出の基になる機能は外部入力(EI)、外部出力(EO)、内部論理ファイル(ILF)、外部インタフェースファイル(EIF、外部照会(EQ)の5種類の要素で表し、各要素のレコード数やファイル数により難易度評価し、“要素数×難易度”によって未調整ファンクションポイントが求められます。

もっと、「ファンクションポイント法」について調べてみよう。

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