平成28年 秋期 基本情報技術者 午前 問38

メッセージ認証符号におけるメッセージダイジェストの利用目的はどれか。

 ア  メッセージが改ざんされていないことを確認する。
 イ  メッセージの暗号化方式を確認する。
 ウ  メッセージの概要を確認する。
 エ  メッセージの秘匿性を確保する。


答え ア


解説
メッセージ認証は以下の手順で行う。

(0)  通信する相手と使用する暗号化方式、メッセージダイジェストの方式を決める。
(1)  通信相手と暗号化のための暗号化鍵の交換を行う。(暗号化鍵は定期的に交換するのが望ましい。)
(2)  送信するメッセージから、メッセージダイジェストを生成する。
(3)  (2)で生成したメッセージダイジェストを暗号化する。
(4)  送信するメッセージと(3)の暗号化したメッセージダイジェストを通信相手に送る。
(5)  受信したデータのメッセージ部分からメッセージダイジェストを生成する。
(6)  受信した暗号化されたメッセージダイジェストを復号する。
(7)  (5)と(6)のメッセージダイジェストを比較する。
一致した場合は、受信したデータは正しいので採用(処理)する。
不一致の場合は、受信したデータは問題がある(改ざんされている)ので破棄する。
(0)は双方、(1)〜(4)は送信側、(5)〜(7)は受信側の行う内容である。


キーワード
・メッセージダイジェスト

キーワードの解説
  • メッセージダイジェスト
    メッセージダイジェストは、元のメッセージ(データ)を処理して任意の長さのデータを生成する技術であり、MD5(Message Digest Algorithm 5)が標準的に利用されている。

もっと、「メッセージダイジェスト」について調べてみよう。

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