平成28年 秋期 応用情報技術者 午前 問15

オンライントランザクション処理システムにおいて、1分当たりの平均トランザクション数が1,200件であり、1件のトランザクション処理で100万命令を実行する場合、CPU性能が100MIPSのコンピュータを使用したときのCPUの平均利用率は何%か。

 ア  5  イ  10  ウ  15  エ  20


答え エ


解説
1分当たりの平均トランザクション数が1,200件なので、1秒当たりのトランザクション件数は
 1,200件/分÷60秒/分 = 20件/秒
で、1トランザクションあたり100万命令なので、1秒で実行する命令数は
 100万命令/件×20件/秒 = 2,000万命令/秒
になる。
このシステムのCPU性能は100MIPSの性能で、これは
 100MIOS = 10,000命令/秒
なので、CPUの平均利用率は
 2,000万命令/秒÷10,000命令/秒 = 0.2 = 20%
(エ)になる。


キーワード
・MIPS

キーワードの解説
  • MIPS(Million Instructions Per Second)
    コンピュータの性能を示す指標の一つで1秒間に何百万命令を処理できるかを表している。
    CPUによって命令体系が異なっていることや、メモリ構成や計測するプログラムでも値が大きく異なるので、MIPSを使って性能の比較を行う場合には、同一シリーズのCPUで同じメモリ構成、同じプログラムと環境を合わせる必要がある。

もっと、「MIPS」について調べてみよう。

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