平成28年 秋期 ネットワークスペシャリスト 午前II 問22

ユーザープログラムの実行中に割込みが発生した場合のプロセッサの処理として、適切なものはどれか。

 @  プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)などの退避
 A  ユーザーモードから特権モードへの移行
 B  割込み処理ルーチンの開始番地の決定
 C  割込み処理ルーチンの実行

 ア  @→B→C→A  イ  A→@→B→C
 ウ  A→B→C→@  エ  B→C→@→A


答え イ


解説
割込み発生時は次の手順で処理が実行されます。

  1. ユーザーモードから特権モードへの移行(A)
    割込みが発生すると自動的に特権モード(スーパバイザモード)に切り替わる。
  2. プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)などの退避(@)
    割込み処理終了後にもとの命令位置に戻れるように現在のプログラムカウンタの値をスタックに退避させる。
  3. 割込み処理ルーチンの開始番地の決定(B)
    所定の割込み処理の開始アドレスを取得して、プログラムカウンタにセットする。
  4. 割込み処理ルーチンの実行(C)
    所定の割込み処理


キーワード
・割込み

キーワードの解説
  • 割込み
    CPUが、CPU内部からや周辺機器(部品)から受け付ける要求の一種であり、CPUは割込み要求によって現在の処理を中断して、要求に沿った処理を行う。
    割込みを使用する目的は、まれにしか発生しない要求を常時監視すると効率が悪いので、こういった要求を割り込みにする場合や、CPUの誤った使い方によってCPUが暴走するのを防ぐため(例外)、定期的に行う処理を確実に行うためなどがある。

もっと、「割込み」について調べてみよう。

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