平成28年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問19

RAID 1〜5の方式の違いは、何に基づいているか。

 ア  構成する磁気ディスク装置のアクセス性能
 イ  コンピュータ本体とのインタフェースの違い
 ウ  磁気ディスク装置の信頼性を示すMTBFの値
 エ  データ及び冗長ビットの記録方法と記録位置の組合せ


答え エ


解説
RAID 1〜5の区分は、データの記録方法と、エラー検出・訂正のための冗長ビットの記録方法の違いです。(エ)
RAIDには幾つもの種類がありますが、性能(容量、信頼性、アクセス速度)については、RAIDを構成するハードディスクに依存します。


キーワード
・RAID

キーワードの解説
  • RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、レイド)
    複数のハードディスクを組み合わせて、高速アクセスや高信頼性を実現するための技術。
    RAIDで構成されるハードディスクはユーザーからは、仮想的に1つに見える。
    RAIDには0から6までの7つのレベル(方法)がある。
    • RAID 0
      複数のディスクにデータを分散させて格納して高速化を実現(ストライピング)
    • RAID 1
      複数のディスクに同じデータを格納して高信頼性を実現(ミラーリング)
    • RAID 2
      ビット単位での誤り訂正専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 3
      ビット単位でのパリティ専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 4
      ブロック単位でのパリティ専用のディスクを用意して高信頼性を実現
    • RAID 5
      ブロック単位でのパリティを分散して記録して高信頼性を実現
    • RAID 6
      ブロック単位でのパリティを分散して複数箇所に記録して高信頼性を実現
    実際に利用されているのはRAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6である。

もっと、「RAID」について調べてみよう。

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