平成28年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問20

シングルジョブで動作するコンピュータシステムがある。
平均ターンアラウンドタイムA とスループットT の関係として、敵綱物はどれか。

 ア  A ×(1 - T ) ≒ 1  イ  A ×T ≒ 1
 ウ  A ÷(1 - T ) ≒ 1  エ  A ÷T ≒ 1


答え イ


解説
ターンアラウンドタイムが1つのジョブを処理するのにかかる時間
 A 時間/件
で、スループットが一定時間に処理できるジョブの件数
 T 件/時間
なので、この2つの関係は
 A 時間/件×T 件/時間 = 1
になります。
ただし、実際のシステム(コンピュータ)ではオーバヘッドがあるため、
 A ×T ≒ 1
(イ)になります。


キーワード
・ターンアラウンドタイム
・スループット

キーワードの解説
  • ターンアラウンドタイム(turn around time、TAT)
    システムに処理要求を出してから、結果の出力が終了するまでの時間です。
    通常はデータやコマンド入力が完了してから、結果が出力され、次の処理のデータやコマンドの入力が可能になるまでの時間で計測します。
  • スループット(throughput)
    一定の時間内に処理できるデータ量のことです。
    コンピュータでは処理できるデータの個数で表したりします。
    また、通信では理論値からプロトコルのオーバヘッド分などを除いた実効転送量になります。

もっと、「ターンアラウンドタイム」について調べてみよう。

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