平成28年 春期 応用情報技術者 午前 問75

リーダーに求められる機能としてPM理論がある。
P機能(Performance function)が大きく、M機能(Maintenance function)が小さいリーダーのタイプはどれか。

 ア  業務遂行能力が不足し、メンバーの気持ちにも疎いので、目標達成ができない。
 イ  メンバーの気持ちは大事にしているが、一向に目標達成に導けない。
 ウ  メンバーの参加を促し、目標達成に導くので、決定事項に対するメンバーの納得度が高い。
 エ  目標達成を急ぐ余り、一部のメンバーの意見を中心にまとめてしまうので、他のメンバーから抵抗を受けることが多い。


答え エ


解説
PM理論では、P機能とM機能の能力要素の強弱により、リーダーシップを以下の4つに分類しています。

  1. PM型(P, Mともに大きい)
    目標を達成する力があると同時に、集団を維持・強化する力もある。理想的なリーダーシップのタイプ。
  2. Pm型(Pが大きく、Mが小さい)
    目標を達成することができるが、集団を維持・強化する力が弱い。
  3. pM型(Pが小さく、Mが大きい)
    集団を維持・強化する力はあるが、目標を達成する力が弱い。
  4. pm型(p, mともに小さい)
    目標を達成する力も、集団を維持・強化する力も弱い。
問題のP機能が大きく、M機能が小さいのはPm型で目標を達成することができるが、集団を維持・強化する力が弱いので目標達成を急ぐ余り、一部のメンバーの意見を中心にまとめてしまうので、他のメンバーから抵抗を受けることが多い(エ)です。


キーワード
・PM理論

キーワードの解説
  • PM理論
    リーダーシップは“P機能”と“M機能”の2つの能力要素で構成されているという理論です。
    • P機能(Performance function:目標達成機能)
      メンバーへの指示や叱咤激励などにより、目標を達成する能力です。
    • M機能(Maintenance function:集団維持機能)
      人間関係に配慮し、集団のチームワークを維持・強化する能力です。

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