平成28年 春期 データベーススペシャリスト 午前II 問3

関係R(A, B, C)において、関数従属A→B、B→Cが成立するとき、導けない関数従属はどれか。

 ア  {A, B, C} → {A, B}  イ  {A, C} → {A, B}
 ウ  {A, C} → {A, B, C}  エ  {B, C} → {A, C}


答え エ


解説
関数従属A→B、B→Cが成立するので、関数従属を示す式の左辺にAがあれば、右辺のA、B、Cを導くことができます。 しかし、左辺にBとCがあっても右辺のAは導けないため、{B, C} → {A, C}(エ)の関数従属は導くことができません。


キーワード
・関数従属

キーワードの解説
  • 関数従属
    2つの集合の間で、一方の属性集合の値(の集合)がもう一方の属性集合の値を関数的に決定するという、関係のことを関数従属といいます。
    関数従属には、幾つかの特性があって
    • 増加:X→Yならば、XZ→YZ
    • 推移性:X→YかつY→Zならば、X→Z
    • 結合:X→YでありX→Zならば、X→YZ
    • 分解:X→YZならば、X→YかつX→Z
    などがそうです。

もっと、「関数従属」について調べてみよう。

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