平成28年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問2

キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の1/30で、ヒット率が95%のとき、主記憶の実効アクセス時間は、主記憶のアクセス時間の約何倍になるか。

 ア  0.03  イ  0.08  ウ  0.37  エ  0.95


答え イ


解説

  • 主記憶のアクセス時間をM
  • キャッシュメモリのアクセスアクセス時間をC
  • キャッシュメモリのヒット率をr
とすると、実効アクセス時間x は次の式になる。
 x = C×r + M×(1 - r )

この式に問題の条件であるキャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の1/30で、ヒット率が95%を当てはめると、
 1/30×M×95% + M×(1 - 95%) = 0.08166…×M
なので、主記憶のアクセス時間の約0.08倍(イ)です。


キーワード
・キャッシュメモリ

キーワードの解説
  • キャッシュメモリ(cache memory)
    CPU内にある高速アクセス可能なメモリで、主記憶のデータの中からアクセス頻度が高いデータを、一時的に格納することで、CPUから主記憶のアクセスをキャッシュメモリに代えることで、メモリへのアクセス速度を上げ、処理速度を向上させる。
    キャッシュメモリに格納するデータには、プログラムそのものである場合(命令キャッシュ)と、プログラムが使用するデータである場合(データキャッシュ)がある。

もっと、「キャッシュメモリ」について調べてみよう。

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