平成28年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問7

リアルタムシステムにおいて、アプリケーションタスクの要求によって入出力を行うデバイスドライバのタスク部が、要求された処理が完了したときに行う通知処理はどれか。

 ア  イベントフラグを使って入出力要求元のタスクに入出力完了を通知する。
 イ  セマフォを使ってOSに入出力完了を通知します。
 ウ  ハードウェアに入出力完了を通知する。
 エ  メールボックスを介してOSに入出力間力を通知する。


答え ア


解説
リアルタイムシステムに限りませんが、要求を受け処理した結果は要求元に通知するので、アプリケーションタスクの要求によって入出力を行うデバイスドライバのタスク部が、要求された処理が完了したときに行う通知処理はイベントフラグを使って入出力要求元のタスクに入出力完了を通知します(ア)。
イベントフラグ(event flag)とは、タスク間で情報をやり取りするためにOSが持っている機能で、イベント(事象)の有無をビットごとのフラグで表現することで、タスク間の同期をとります。


キーワード
・リアルタイムシステム

キーワードの解説
  • リアルタイムシステム(Real-time System)
    ある事象(要求)が発生したときに、その事象に対応した処理を一定時間以内に行わない制限のあるシステムです。
    例えば、時計の秒針は1秒ごとに動作要求が発生し、即時に動作しないとシステムとして正しくなくなってしまいます。
    目に見えないものだと、通信でデータを受信したら一定時間以内に応答を返さないとエラーとなる条件があるものはリアルタイムシステムに当たります。

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