平成28年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問9

リアルタイムOSを用いたシステムにおいて、タスクAの優先度が最も低いとする。
実行状態または実行可能状態であるタスクがタスクAだけであるとき、電力の消費を抑えるためにタスクAで行う処理として、適切なものはどれか。

 ア  各タスクの状態を再チェックする。  イ  休止命令を実行して割り込みを待つ。
 ウ  システムのログ情報を記録する。  エ  何もしないループ処理を続ける。


答え イ


解説
実行状態または実行可能状態であるタスクが優先度のもっとも低いタスクAだけなので、他のタスクが実行可能状態になるには何かしらのイベントが発生したときになり、ここでのイベントは割込みになるので、タスクAが電力の消費を抑えるために行う処理は休止命令を実行して割り込みを待つ(イ)になります。


キーワード
・優先度方式

キーワードの解説
  • 優先度方式
    各タスクに割当てた優先順位に基づいてタスクを切り替える方法で、µITRONなどリアルタイムOS(RTOS)で採用されている。
    処理中のタスクより優先度の高いタスクが動作する準備ができたときに、処理中のタスクを止めて、優先度の高いタスクを動作させることをプリエンプションと呼ぶ。

もっと、「優先度」について調べてみよう。

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