図は、ある探索条件を使って数学模試の平均点を算出している間、当該探索条件に合致するA君の結果を“数学模試成績”表に登録したときの様子を示している。
平均点を求めるトランザクションT1と、登録作業のトランザクションT2が@〜Eの順序で処理された結果、合計点算出時の受験者数と平均点算出時の受験者数が異なり、正しい平均点を得ることができなかった。
ここで、トランザクションの隔離性水準はREAD UNCOMMITEDであったとする。
ア |
アンリピータブルリード |
|
イ |
シーケンシャルリード |
ウ |
ダーティリード |
|
エ |
ファントムリード |
答え エ
【解説】
図ではトランザクションT1の“数学模試成績”表を参照する@とCの間に、トランザクションT2による“数学模試成績”表へのA君のデータの登録が行われたため、@とCでデータの内容が異なっています。
このような、複数回のデータ参照で前回の参照からデータ追加や削除、更新されたりする異常な状態はファントムリード(エ)と呼びます。
【キーワード】
・隔離性水準
【キーワードの解説】
- 隔離性水準
他のトランザクションとの影響の度合いを示す指標で、3つの異常を定義しています。
- ダーティリード
コミットしていないデータを読むこと
- アンリピータブルリード
同じデータを複数回読むとき、結果が違うこと
- ファントムリード
異なるデータ集合を読んでしまうこと
もっと、「隔離性水準」について調べてみよう。
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