平成29年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問23

派遣労働者の受入れに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  派遣先責任者は、派遣先管理台帳の管理、派遣労働者から申出を受けた苦情への対応、派遣元事業主との連絡調整、派遣労働者の人事記録と考課などの任務を行わなければならない。
 イ  派遣先責任者は、派遣就業場所が複数ある場合でも、一人に絞って選任されなければならない。
 ウ  派遣先責任者は、派遣労働者が従事する業務全般を統括する管理職位の者の内から選任されなければならない。
 エ  派遣先責任者は、派遣労働者に直接指揮命令する者に対して、労働者派遣法などの関連法規の規定、労働者派遣の内容、派遣元からの通知などを周知しなければならない。


答え エ


解説
派遣先責任者は、派遣元との連絡調整や派遣労働者の苦情対応などの窓口として規定されていて、その役割は以下のとおりとなります。

  1. 次の事項を派遣労働者の業務を指揮命令する者等関係者への周知
    1. 労働者派遣法及び労働基準法等の適用に関する特例等により適用される法律の規定
    2. 労働者派遣契約の定め
    3. 派遣元事業主から受けた通知の内容
  2. 派遣受入期間の変更通知に関すること
  3. 派遣先管理台帳の作成、記載、保存及び通知に関すること
  4. 派遣労働者からの申し出を受けた苦情の処理
  5. 派遣労働者の安全衛生に関し、派遣先において安全衛生に関する業務を統括管理する者及び派遣元事業主との連絡調整
  6. その他派遣元事業主との連絡調整


キーワード
・労働者派遣法

キーワードの解説
  • 労働者派遣法
    労働者派遣法は自分が雇用する労働者を、派遣先事業者と労働派遣契約を結んで、派遣先の指揮(命令)で労働させることです。
    目的は派遣労働者の権利の確保と、労働者派遣事業の適正な運用になります。
    なお、正式名称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」です。

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