2台の端末と2台のレイヤー3スイッチが図のようにLANで接続されているとき、端末Aがフレームを送信し始めてから、端末Bがそのフレームを受信し終わるまでの時間は、およそ何ミリ秒か。
[条件]
フレーム長:1,000バイト
LANの伝送速度:100Mビット/秒
レイヤー3スイッチにおける1フレームの処理時間:0.2ミリ秒
レイヤー3スイッチは、1フレームの受信を完了してから送信を開始する。
ア |
0.24 |
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イ |
0.43 |
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ウ |
0.48 |
|
エ |
0.64 |
答え エ
【解説】
LANの伝送速度が100Mビット/秒なので、1,000バイトのフレームデータを伝送する時間は
1,000バイト÷100Mビット/秒=0.00008秒=0.08ミリ秒
であり、この時間は端末Aからレイヤー3スイッチ、レイヤー3スイッチからレイヤー3スイッチ、レイヤー3スイッチから端末Bの3か所でかかり、レイヤー3スイッチの処理時間が0.2ミリ秒でこれは2つのレイヤー3スイッチのそれぞれで発生するので、合計の時間は
0.08ミリ秒×3+0.2ミリ秒×2=0.64ミリ秒
(エ)になる。
【キーワード】
・L3スイッチ
【キーワードの解説】
- L3スイッチ(レイヤー3スイッチ)
従来のネットワークスイッチ(スイッチングハブ)はOSIの第2層(データリンク層)である、イーサネット(Ethernet)プロトコルのアドレス情報(MACアドレス(Media Access Control address))を使用して、データの中継をしていたが、L3スイッチではこれを進化させて第3層(ネットワーク層)であるIPのアドレス情報(IPアドレス)を使用して、データの中継を行う。
L3スイッチの機能としてはルータと同等であるが、ルータがソフトウェアで処理していたのに対し、L3スイッチではハードウェアで処理しているため、データの中継時の遅延時間が短く高速に処理される。
もっと、「レイヤー3スイッチ」について調べてみよう。
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