損益分岐点分析でA社とB社を比較した記述のうち、適切なものはどれか。
単位 万円
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A社 |
B社 |
売上高 |
2,000 |
2,000 |
変動費 |
800 |
1,400 |
固定費 |
900 |
300 |
営業利益 |
300 |
300 |
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ア |
安全余裕率はB社の方が高い。 |
イ |
売上高が両社とも3,000万円である場合、営業利益はB社の方が高い。 |
ウ |
限界利益率はB社の方が高い。 |
エ |
損益分岐点売上高はB社の方が高い。 |
答え ア
【解説】
両社のそれぞれの値を求める。
[A社]
変動費率:800÷2,000 = 0.4
損益分岐点売上高:900÷(1 - 0.4) = 1,500
安定余裕度:(1,500÷2,000)÷2,000 = 0.25
営業利益率:3,000 - (3,000×0.4) - 900 = 900
限界利益率:(2,000 - 800)÷2,000 = 0.6
[B社]
変動費率:1,400÷2,000 = 0.7
損益分岐点売上高:300÷(1 - 0.7) = 1,000
安定余裕度:(1,000÷2,000)÷2,000 = 0.5
営業利益率:3,000 - (3,000×0.7) - 300 = 600
限界利益率:(2,000 - 1,400)÷2,000 = 0.3
したがって、
ア |
安全余裕率はB社の方が高い。(〇) |
イ |
売上高が両社とも3,000万円である場合、営業利益はB社の方が低い。(×) |
ウ |
限界利益率はB社の方が低い。(×) |
エ |
損益分岐点売上高はB社の方が低い。(×) |
【キーワード】
・損益分岐点
【キーワードの解説】
- 損益分岐点
売上高と費用の額がちょうど等しくなる売上高のことです。
売上高がこれより多くなれば利益(黒字)が出て、少なくなれば損失(赤字)が出ます。
また、売上高が同じでも費用が減ったり増えたりすると、利益が出たり損失が出たりします。
もっと、「損益分岐点」について調べてみよう。
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