セキュアハッシュ関数SHA-256を用いてファイルA及びファイルBのハッシュ値を算出すると、どちらも全く同じ次に示すハッシュ値n(16進数で示すと64桁)となった。
この結果から考えられることとして、適切なものはどれか。
ハッシュ値 n:86620f2f 152524d7 dbed4bcd b8119bb6 d493f734 0b4e7661 88565353 9e6d2074
ア |
ファイルAとファイルBの各内容を変更せずに再度ハッシュ値を算出すると、ファイルAとファイルBのハッシュ値が異なる。 |
イ |
ファイルAとファイルBのハッシュ値nのデータ量は64バイトである。 |
ウ |
ファイルAとファイルBを連結させたファイルCのハッシュ値の桁数は16進数で示すと128桁である。 |
エ |
ファイルAの内容とファイルBの内容は同じである。 |
答え エ
【解説】
ア |
ファイルAとファイルBの各内容を変更せずに再度ハッシュ値を算出すると、ファイルAとファイルBのハッシュ値は同じになります。(×) |
イ |
ファイルAとファイルBのハッシュ値nのデータ量は32バイト(256ビット)です。(×) |
ウ |
ファイルAとファイルBを連結させたファイルCのハッシュ値の桁数は16進数で示すと64桁です。(×) |
エ |
ハッシュ値が同じファイルAの内容とファイルBの内容は同じと考えることができます。(〇)
(内容の異なるファイルでもハッシュ値が一致することはあります。) |
【キーワード】
・セキュアハッシュ関数
【キーワードの解説】
- セキュアハッシュ関数(secure hash function)
公開鍵暗号を使用したデジタル署名を行うときに、署名を行う可変長のメッセージから、固定長のビット列を生成する関数です。
セキュアハッシュ関数が生成したビット列をメッセージダイジェスト(message digest)やハッシュ値といいます。
セキュアハッシュ関数には以下のような特徴が要求されます。
- 入力データの長さが異なっても、同じ長さのメッセージダイジェストを出力する。
- 入力メッセージが少しでも異なっていれば、出力されるメッセージダイジェストは大きく異なる。
- メッセージダイジェストから元のメッセージを算出することができない。
- 同じメッセージダイジェストを出力する2つの入力データを見つけるのが困難である。
もっと、「セキュアハッシュ関数」について調べてみよう。
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