平成18年 秋期 基本情報技術者 午前 問33

稼働率が大きくなるのはどれか。

 ア  MTBF、MTTRをそれぞれ2倍にする。
 イ  MTBF、MTTRをそれぞれ半分にする。
 ウ  MTBFを2倍にし、MTTRを半分にする。
 エ  MTBFを半分にし、MTTRを2倍にする。


答え ウ


解説
MTBFとMTTRから稼働率を求める計算式は
 稼働率 = MTBF÷(MTBF + MTTR)
である。

 ア  稼働率 = 2×MTBF÷(2×MTBF + 2×MTTR) = MTBF÷(MTBF + MTTR)で稼働率は変わらない。
 イ  稼働率 = (MTBF÷2)÷((MTBF÷2) + (MTTR÷2)) = MTBF÷(MTBF + MTTR)で稼働率は変わらない。
 ウ  稼働率 = 2×MTBF÷(2×MTBF + (MTTR÷2)) > MTBF÷(MTBF + MTTR)で稼働率は高くなる。
 エ  稼働率 = (MTBF÷2)÷((MTBF÷2) + 2×MTTR) < MTBF÷(MTBF + MTTR)で稼働率は低くなる。


キーワード
・MTBF
・MTTR

キーワードの解説
  • MTBF
    平均故障間隔(Mean Time Between Failure(s))のことで、システムが動作を開始してから故障するまでの時間である。
    この時間が長いほどシステムとしての信頼性・稼働率が高くなる。
  • MTTR
    平均修復時間(Mean Time To Recovery または Mean Time To Repair)のことで、システムが故障して停止したときに復旧して動作を開始するまでの時間である。
    この時間が短いほどシステムとしての信頼性・稼働率が高くなる。

もっと、「MTBF」について調べてみよう。

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