平成18年 春期 基本情報技術者 午前 問71

データウェアハウスを稼働させたが、一向に利用されない。
ヒアリングの結果、利用者のスキルレベルが予想より低いという結論に達した。
利用促進のための改善策として、適切なものはどれか。

 ア  管理職を通じて利用を促進するように通知を出す。
 イ  データ抽出や分析パターンに応じたテンプレートを標準として用意する。
 ウ  データをよりリアルタイムに提供し、データの精度を向上させる。
 エ  利用者から要求されていると思われる情報を更に追加する。


答え イ


解説
利用者のスキルレベル(技能、能力、経験値)に問題があるので、容易に使えるような対策を行う。

 ア  利用促進を促しても利用するための力がないので、利用は増えない。
 イ  テンプレートを用意することで、容易に使うことが可能になるので、利用は増える。
 ウ  データウェアハウス内のデータの鮮度に問題があるわけではないで、対策として適切ではない。
 エ  利用者からデータについての要望が出ていないので、対策として適切でない。
これ以外の対策としては、利用者用マニュアルの整備、利用講習会の実施など、利用者のスキルレベルを補うものがあります。


キーワード
・データウェアハウス

キーワードの解説
  • データウェアハウス(Data WareHouse、DWH)
    データを分析するために、過去の処理内容(トランザクション)を格納するデータベースのことである。
    通常の基幹系システムでは一定期間でトランザクションデータを削除してしまうが、データウェアハウスでは詳細なトランザクションデータを保持し続ける。
    企業はこういったデータから顧客ニーズの移り変わりなどを分析して、計画を立てるときに使用する。

もっと、「データウェアハウス」について調べてみよう。

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