平成19年 秋期 基本情報技術者 午前 問8

集合A B について、常に成立する関係はどれか。
ここで、∩は積集合、∪は和集合、A は補集合、A B は“A B の部分集合である”ことを表す。

 ア  A ⊆ (A B )  イ  (A B ) ⊆ (A B )
 ウ  (A B ) ⊆ (A B )  エ  (A B ) ⊆ (A B )


答え ウ


解説
図のようなベン図で考える。

 ア  A ⊆ (A B )
左辺のA は、

右辺の(A B )は、A でありB でない部分なので

であり、左辺は右辺の部分集合ではない。
 イ  (A B ) ⊆ (A B )
左辺の(A B )は、A B の和集合なので

右辺の(A B )は、A でないまたはB でない部分なので

であり、左辺は右辺の部分集合ではない。
 ウ  (A B ) ⊆ (A B )
左辺の(A B )は、A B の積集合なので

右辺の(A B )は、A B でない部分なので

であり、左辺は右辺の部分集合である。
 エ  (A B ) ⊆ (A B )
左辺の(A B )は、A B の積集合なので

右辺の(A B )は、A でもB でもない部分なので

であり、左辺は右辺の部分集合ではない。


キーワード
・集合

キーワードの解説
  • 集合
    ここでいう『集合』は数学的な意味で、幾つかのものの集まりのことを集合という。
    集合は、その条件に合う要素が1つの場合でも集合と呼ぶ。また、1つも条件に合うようそがないときは空集合と呼ぶ。(数学的な意味でない集合とは少し異なる。)
    ある集合に対し、それに属していないものの集合を補集合といい。2つの集合で一方が他方をすべて含まれてしまう場合、部分集合という。
    また、2つの集合の共通部分(集合)を積集合、2つの集合を合わせたものを和集合という。

もっと、「集合」について調べてみよう。

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