平成19年 秋期 基本情報技術者 午前 問57

CSMA/CD方式のLANで用いられるブロードキャストによるデータ伝送の説明として、適切なものはどれか。

 ア  すべてのノードに対して、送信元から順番にデータを伝送する。
 イ  選択された複数のノードに対して、一度の送信でデータを伝送する。
 ウ  選択された複数のノードに対して、送信元から順番にデータを伝送する。
 エ  同一セグメント内のすべてのノードに対して、一度の送信でデータを伝送する。


答え エ


解説

 ア  選択肢の方法はユニキャスト(1対1)によるデータ伝送です。
 イ  マルチキャスト(1対多)によるデータ伝送の説明です。
 ウ  選択肢の方法はユニキャスト(1対1)によるデータ伝送です。
 エ  ブロードキャストによるデータ伝送です。
ブロードキャストのデータはあて先IPアドレスとして、ホスト部分をすべて1にして送信します。


キーワード
・CSMA/CD
・ブロードキャスト

キーワードの解説
  • CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)
    日本語訳は「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」で、以下のようにデータの送信を行ないます。
    • データの送信しようとするノード(ネットワークに接続した端末)は誰もデータの送信を行なっていないこと確認する(CS)。
    • 誰もデータ送信を行なっていなかったら、データを送信しようとしているノードはすべて送信可能と判断します。(MA)
    • データ送信中は他のノードが送信していないかを監視し、送信したことによるデータの衝突を検知したら送信動作をやめ、一定時間待ってから再度データ送信を行なう。(CD)
  • ブロードキャスト(broadcast)
    ネットワーク内で、ネットワークに接続しているすべてのノードに対しデータの伝送を行なうことで、送信相手を特定できないARPやDHCP等で使用されています。

もっと、「CSMA/CD」について調べてみよう。

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