平成19年 春期 基本情報技術者 午前 問52

TCP/IPにおけるARPの説明として、適切なものはどれか。

 ア  IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。
 イ  IPネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。
 ウ  ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。
 エ  端末に対して動的にIPアドレスを割り当てるためのプロトコルである。


答え ア


解説

 ア  ARPはIPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルです。
 イ  ICMP(Internet Control Message Protocol)の説明(?)です。
 ウ  RIPの(Routing Information Protocol)の説明です。
 エ  DHCP(Dynamic Host Configuration Prtocol)の説明です。


キーワード
・TCP/IP
・MACアドレス
・ARP

キーワードの解説
  • TCP/IP(Transmission Control Protocol, Internet Protocol)
    インターネットなどで使われる、トランスポート層(TCP)とネットワーク層(IP)のプロトコル。
    TCPはアプリケーション毎にアドレス(TCPポート番号)を使い分け、IPは装置毎にアドレス(IPアドレス)を使い分ける。
  • MACアドレス(Media Access Control Address)
    TCP/IPの下のデータリンク層でEthernetを使っている場合の、Ethernetのアドレス。
    機器の製造時にメーカーが個々に機器にユニークなアドレスを付与する。
    48ビットのアドレスである。
  • ARP(Address Resolution Protocol)
    TCP/IPにおいて、ネットワーク層のアドレスであるIPアドレスから、データリンク層のアドレスであるMACアドレスを、求めるのに使うプロトコル。
    「IPアドレスがXXXの人、MACアドレスを教えてくださ〜い。」と聞くと、質問されたIPアドレスの機器が「IPアドレスXXXは私で、MACアドレスは○○○です。」と応答を返す。

もっと、「MACアドレス」について調べてみよう。

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