平成20年 秋期 基本情報技術者 午前 問27

ページング方式の仮想記憶において、主記憶に存在しないページをアクセスした場合の処理や状態の順序として、適切なものはどれか。
ここで、主記憶には現在、空きのページ枠はないものとする。

 ア  置換え対象ページの決定 → ページイン → ページフォールト → ページアウト
 イ  置換え対象ページの決定 → ページフォールト → ページアウト → ページイン
 ウ  ページフォールト → 置換え対象ページの決定 → ページアウト → ページイン
 エ  ページフォールト → 置換え対象ページの決定 → ページイン → ページアウト


答え ウ


解説
ページング方式でページの置換えが発生するときの動作は

  1. プログラムが物理メモリにマップされていないアドレスにアクセスすると、ページフォールト割込みが発生する。
  2. 空きページがないので、マップされているどのページと置換えるか決定する。
  3. 置換え対象のページを削除する(ページアウト)
  4. アクセスしたエリアのデータをページに読込む(ページイン)
である。(ウ)


キーワード
・仮想記憶
・ページング方式

キーワードの解説
  • 仮想記憶
    メモリ管理の方法の一つで、不連続なメモリ領域をソフトウェアから見て連続した領域になる。
    仮想記憶はコンピュータ上に実装されている主記憶よりも大きな記憶領域を仮想的に提供する仕組みであり、仮想記憶を利用することで、メモリ空間の一部をハードディスク装置等の大容量外部記憶に待避でき、実際のメモリ量以上のメモリ空間が利用できるようになる。
  • ページング方式
    仮想記憶でメモリ上にあるデータとハードディスクなどの外部記憶装置に待避したデータの入れ替えを、固定長のサイズのページで入れ替え(管理)する方法である。
    可変長のサイズで管理する場合、セグメント方式という。

もっと、「ページング方式」について調べてみよう。

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