平成20年 秋期 基本情報技術者 午前 問72

商品Aを先入先出法で評価した場合、当月末の在庫の評価額は何円か。

日付 商品Aの取引内容 個数(個) 単価(円)
1 繰越在庫 10 100
4 購入 40 120
5 払出し 30 /
7 購入 30 140
10 購入 10 110
30 払出し 30 /

 ア  3,300  イ  3,400  ウ  3,600  エ  3,900


答え エ


解説
先入先出法なので、払出しをするときは、先に購入した商品から出て行く。(FIFOの考え方です。)
1日の在庫の状態は、単価100円が10個である。
4日の購入後の在庫の状態は、単価100円が10個、単価120円が40個である。
5日の払出しは単価100円から10個、120円から20個なので在庫の状態は、単価120円が20個である。
7日の購入後の在庫の状態は、単価120円が20個、単価140円が30個である。
10日の購入後の在庫の状態は、単価120円が20個、単価140円が30個、110円が10個である。
30日の払出しは単価120円から20個、140円から10個なので在庫の状態は、単価140円が20個、110円が10個である。
したがって、月末の在庫の評価額は
 140円×20個+110円×10個=3,900円
(エ)である。


キーワード
・在庫管理

キーワードの解説
  • 在庫管理
    企業において適正な在庫を持つことは重要であり、在庫に過不足があると以下のような問題がある。
    • 製品在庫が不足すると、品薄になり機会損失が発生する。
    • 原材料の在庫不足により、製造の停止が発生する。
    • 製品在庫が多すぎると、保管料(倉庫代)が発生し、売れ残りを避けるための価格の低下が発生する。(在庫一掃セール)
    • 原材料の在庫が多すぎると、保管料(倉庫代)が発生したり、余分な材料の破棄が行なわれ、調達コストが高くなる。

もっと、「在庫管理」について調べてみよう。

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