平成20年 春期 基本情報技術者 午前 問19

クロック周波数が1GHzのCPUがある。
このCPUの命令種別が、表に示す二つから成っているとき、処理能力は約何MIPSか。

命令種別 実行時間(クロック) 出現頻度(%)
命令1 10 60
命令2 5 40

 ア  34  イ  100  ウ  125  エ  133


答え ウ


解説
実行するのに10クロックかかる命令1が60%、5クロックかかる命令2が40%なので、1命令の処理にかかるクロック数の平均は
 10クロック×60%+5クロック×40%=8クロック/命令
である。
このCPUは動作周波数が1GHz(10億ヘルツ/秒、10億クロック/秒)なので、1秒間に処理できる命令数は
 1,000,000,000クロック/秒÷8クロック/命令=125,000,000命令/秒
であり、これは125MIPS(ウ)である。


キーワード
・MIPS

キーワードの解説
  • MIPS(Million Instructions Per Second)
    コンピュータの性能を示す指標の一つで1秒間に何百万命令を処理できるかを表している。
    CPUによって命令体系が異なっていることや、メモリ構成や計測するプログラムでも値が大きく異なるので、MIPSを使って性能の比較を行う場合には、同一シリーズのCPUで同じメモリ構成、同じプログラムと環境を合わせる必要がある。

もっと、「MIPS」について調べてみよう。

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