平成20年 春期 基本情報技術者 午前 問40

Linuxに代表されるソフトウェアであって、再配布の自由、再配布時のソースコードの抱合、派生ソフトウェア改変の許諾などが要求されるものを何というか。

 ア  オープンソースソフトウェア  イ  コンポーネントウェア
 ウ  シェアウェア  エ  ミドルウェア


答え ア


解説

 ア  オープンソースソフトウェアには、LinuxやUNIXなどのOS以外にもテキストエディターのEmacsやファイルサーバのSamba、統合開発環境のEclipseなどがあります。
 イ  コンポーネントウェア(componentware)は、再利用可能な単機能のソフトウェア部品や、これらを組み合わせてアプリケーションを作成することです。
MS-WindowsのActiveXやJavaのJavaBeansがコンポーネントウェアです。
 ウ  シェアウェア(shareware)は、試用できるソフトウェアで、継続して使用するときに料金を払うソフトウェアのことです。
また、機能に制限を設けたシェアウェアもあります。
テキストエディターの秀丸エディターや、ファイルの圧縮ソフトのWinRARなどがシェアウェアです。
 エ  ミドルウェア(middleware)は、アプリケーションソフトとOSの間に位置するソフトウェアで、ハードウェアによる違いを吸収し、様々なハードウェア上で動作するアプリケーションソフトを可能にします。
データベース管理システムのDBMSや、分散オブジェクト環境を提供するORBなどがです。


キーワード
・オープンソースソフトウェア

キーワードの解説
  • オープンソースソフトウェア(Open Source Software、OSS)
    ソフトウェアの著作者を守りながらソースコードを公開することを可能にするライセンスのことです。
    オープンソースソフトウェアには以下の要件があります。
    1. 自由な再頒布ができること
    2. ソースコードを入手できること
    3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
    4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
    5. 個人やグループを差別しないこと
    6. 適用領域に基づいた差別をしないこと
    7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
    8. 特定製品に依存しないこと
    9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
    10. 技術的な中立を保っていること

もっと、「オープンソースソフトウェア」について調べてみよう。

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