平成20年 春期 基本情報技術者 午前 問54

LANに接続されたPCに対して、そのIPアドレスをPCの起動時などに自動設定するために用いるプロトコルはどれか。

 ア  DHCP  イ  DNS  ウ  FTP  エ  PPP


答え ア


解説

 ア  DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワークに接続するマシンからの要求でIPアドレスなどの必要情報を自動的に付与するためのプロトコルです。
IPアドレスを起動時に取得する方法は、BOOTP(Bootstrap Protocol)やRARP(Reverse Address Resolution Protocol)でも可能です。(主に使用されているのはDHCPです。)
 イ  DNS(Domain Name System)は、ネットワーク上のマシンのホスト名とIPアドレスを対応させるためのシステムです。
 ウ  FTP(File Transfer Protocol)は、ネットワーク上でファイルデータを転送するときに使われるプロトコルです。
 エ  PPP(Point to Point Protocol)は、1対1(2点間)の通信を行うためのプロトコルで、電話回線を通じてマシンをネットワークに接続するダイヤルアップ接続で使われています。OSI基本参照モデルではデータリンク層になります。


キーワード
・IPアドレスの自動設定

キーワードの解説
  • IPアドレスの自動設定
    IPアドレスはネットワークにつながるマシン(コンピュータ、PC)を特定する情報なので、個々のマシンに設定する必要がありますが、組織が大きい場合やISP(Internet Services Provider)などでは、個々のマシンにIPアドレスを設定し管理することは工数的に難しいです。
    そのため、IPアドレスをサーバで一元管理し、ネットワークに接続を希望するマシンはサーバからIPアドレスを取得する方法が考えられました。

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