平成18年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問28

ディレクトリ構造をもったファイルシステムのパス指定に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  親ディレクトリと子ディレクトリの間では、親から子へ、子から親への両方向の参照が可能である。
 イ  カレントディレクトリがルートディレクトリである場合、どのディレクトリやファイルに対しても、相対パス指定と絶対パス指定は同じ表記になる。
 ウ  子ディレクトリから親ディレクトリを指定する場合には、カレントディレクトリを基点とした絶対パス指定を用いる。
 エ  相対パス指定では、ルートディレクトリから目的のファイルへのパスを指定するので、カレントディレクトリに関係なく同じ表記になる。


答え ア


解説
ディレクトリのパスの指定はUNIX系とMS-Windows系で区切り記号が異なり、UNIX系では“/”、MS-Windows系では“\”を使用する。

 ア  ディレクトリでは親から子への参照(移動)も子から親への参照も可能である。
親から子は、cd [子のディレクトリの名前]、親から子は cd ../(UNIX系)になる。
 イ  絶対パスの指定は、必ず絶対パスであることを示すための表記が必要である。ルートディレクトリのしたのディレクトリ temp へのパスを絶対パスで示すと /temp になり、相対パスでは temp になる。
 ウ  カレントディレクトリを基点とするパスの指定は、相対パス指定である。
 エ  この説明は、絶対パス指定の方法である。


キーワード
・ディレクトリ

キーワードの解説
  • ディレクトリ
    MS-Windowsでは“フォルダ”と呼ばれる。保存するファイルをグループ化して管理するためのグループ名で、“ファイルの入れ物”と呼ばれることもある。
    ディレクトリの最上位(根)をルートディレクトリといい、ルートディレクトリからの目的のディレクトリへの道順を表すものが絶対パスやフルパスと呼ばれる。
    ルートディレクトリ以外のディレクトリから目的のディレクトリへの道順を表すものが相対パスになる。
    その時点で参照しているディレクトリのことをカレントディレクトリ、ワーキングディレクトリと呼ぶ。

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