シミュレーションを用いたコンピュータの性能評価に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
計算精度は発生させたイベント数にほぼ比例して高くなるので、可能な限り計算時間を長くすべきである。 |
イ |
計算精度を保ち、かつ計算時間を過大にしないために、知りたい性能項目に直接関係ないイベントの処理は簡略化してモデル化すべきである。 |
ウ |
現在までに判明しているイベントしかモデルに組み込めないので、将来の予測には適用を避けるべきである。 |
エ |
乱数は再現性がなく、精度のばらつきが起こるので、乱数を契機としたイベントの発生は極力避けるべきである。 |
答え イ
【解説】
ア |
発生させたイベント数と計算精度は比例関係にありません。 |
イ |
性能問題が発生しそうな箇所の確認が目的ですから、それ以外の項目については、簡略化します。 |
ウ |
将来を予測して、様々な負荷をかけて問題の発生しそうな箇所を特定するのにはシミュレーションが適しています。 |
エ |
イベントの発生タイミングによって性能に問題がないか確認する場合は、乱数を用いるのが一般的です。 |
【キーワード】
・シミュレーション
【キーワードの解説】
- シミュレーション(simulation)
シミュレーションは実際の動作環境で確認することが難しい場合に、コンピュータを使って擬似的に動作確認をすることです。
- LSIが完成する前にLSIの設計データからLSIの動作の確認を行う。(機能評価)
- 複数のイベントの発生タイミングを、微妙にずらしながら動作確認を行う。(機能評価)
- 多数のイベントを連続して発生させ、決められた時間内に処理が完了するか確認する。(性能評価)
などが、シミュレーションにより確認できることです。
もっと、「シミュレーション」について調べてみよう。
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