平成18年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問34

MTBFが1,500時間、MTTRが500時間であるコンピュータシステムの稼働率を1.25倍に向上させたい。
MTTRを何時間にすればよいか。

 ア  100  イ  125  ウ  250  エ  375


答え ア


解説
まず、現在の稼働率を求めます。
 稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)=1,500÷(1,500+500)=0.75 …(1)
問題は、稼働率を1.25倍向上することですから、向上した稼働率は
 0.75×1.25=0.9375 …(2)
になります。

求めるMTTRの時間をXとすると
 0.9375=1500÷(1500+X) …(3)
になり、この式からX(MTTR)を求めると
 X=100時間
(ア)になります。


キーワード
・MTBF
・MTTR
・稼働率

キーワードの解説
  • MTBF(Mean Time Between Failure)
    MTBFは平均故障間隔(時間)のことで、故障から復旧してから次の故障が発生するまでの時間を示します。
  • MTTR(Mean Time To Repair)
    MTTRは平均復旧時間のことで、故障してから復旧するまでの時間を示します。
  • 稼働率
    稼働率とは動作している時間と故障している時間を合わせたうち、動作している時間の割合です。
    MTBFとMTTRを使うと稼働率を求める計算式は
     稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR)
    になります。

もっと、「稼働率」について調べてみよう。

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