平成18年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問58

インターネット接続用ルータのNAT機能の説明として、適切なものはどれか。

 ア  インターネットへのアクセスをキャッシュしておくことによって、その後に同じIPアドレスへアクセスする場合、表示を高速化できる。
 イ  通信中のIPパケットから特定のビットパターンを検出する機能である。
 ウ  特定の端末あてのIPパケットだけを通過させる機能である。
 エ  プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。


答え エ


解説

 ア  proxyサーバの説明です。
proxyは、NATと同じサーバ上で実現することが多いです。
 イ  ウイルススキャンの説明です。
ウイルススキャン、コンピュータウイルスの検出方法です。
 ウ  パケットフィルタリングの説明です。
パケットフィルタリングは、ファイアウォール(firewall、防火壁)などで行われます。
 エ  NATの説明です。


キーワード
・NAT

キーワードの解説
  • NAT(Network Address Translation)
    ネットワークのIPアドレスは数に限りがあるので、インターネットに接続するためのIPアドレス(グローバルIPアドレス)と、社内(学校内)などの閉じたネットワーク(プライベートネットワーク、イントラネット)で使用するIPアドレス(プライベートIPアドレス)を分けることが多い。
    このとき、プライベートIPアドレスを付与された端末から、インターネット(グローバルIPアドレス環境)にアクセスするには、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する機能が必要であり、これがNATである。
    プライベートIPアドレスを使用すると、インターネットからプライベートネットワークに接続した端末に攻撃されることがない。
    NATはIPアドレスだけであるが、TCPやUDPのポート番号も変換する機能もありこれは、NAPT(Network Address Port Translation)またはIPマスカレード(IP masquerade)と呼ばれる。

もっと、「NAT」について調べてみよう。

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