受注システムについて、図のようなデータモデルから“顧客”表、“注文”表、“商品”表を作成した。
これらの表に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ここで、1 *は1対多の関係を表し、線上の名称はロール名である。
また、表定義中の下線のうち実線は主キーを、破線は外部キーを表す。
顧客(顧客コード, 顧客名, 住所)
注文(注文コード, 注文主コード, 届け先顧客コード, 商品コード, 数量)
商品(商品コード, 商品名)
ア |
ある顧客は、自分が注文主でかつ届け先であることができる。 |
イ |
顧客は、注文主顧客と届け先顧客のどちらか一方に分類される。 |
ウ |
一つの注文に複数の商品があってもよい。 |
エ |
一つの注文に複数の注文主と届け先があっても良い。 |
答え ア
【解説】
ア |
説明の通り、データモデルの図で“顧客”と“注文”の間の関係は、“注文先”と“届け先”があり、この2つについて、特に制約がないので、注文主と届け先が同じこともある。 |
イ |
データモデルの図を見ると、顧客は注文主顧客と届け先顧客に分かれていない。 |
ウ |
データモデルの図の“注文”と“商品”の関係は多対1なので、一つの注文に対し商品は一つである。 |
エ |
データモデルの図の“顧客”と“注文”の関係は多対1なので、一つの注文に対し注文顧客と届け先顧客はそれぞれ一つずつである。 |
【キーワード】
・実体関連モデル
【キーワードの解説】
- 実体関連モデル
問題文中で“データモデル”となっているのを実体関連モデル(実体関連図、E-R図(Entity-relationship Diagram))という。
実体関連モデルは、データベースのデータの内容の概念を記述することが可能であり、データベースの設計では設計の第一段階(要求分析)で実体関連モデルの作成を行い、必要な情報を洗い出す。
もっと、「データモデル」について調べてみよう。
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