平成18年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問35

フェールソフトの説明として、適切なものはどれか。

 ア  システムの一部に障害が発生したとき、それ以外の部分の機能でシステムの運転を継続する。
 イ  システムの一部に障害が発生したとき、致命的影響を与えないよう、システムをあらかじめ定めた安全な状態に移行する。
 ウ  信頼性の高い部品を使用したり、バグの少ないソフトウェアを開発したりして、信頼性の高いシステムを構築する。
 エ  特定の時点でデータベースのバックアップを取り、障害が発生した場合には、バックアップをとった時点の状態まで戻して運転を継続する。


答え ア


解説

 ア  フェールソフトの説明です。
 イ  フェールセーフの説明です。
 ウ  フォールトトレラントシステムの説明です。
 エ  データのバックアップを使った、システム復旧処理の説明です。


キーワード
・フェールソフト

キーワードの解説
  • フェールソフト(fail soft、フェイルソフト)
    信頼性設計の考え方の一つで、システムの一部に障害が発生した場合に、障害した箇所を切り離し、正常な箇所だけで運転を続ける技術。(縮退運転)
    フェールソフトには性能が落ちる場合と、機能の一部が行えなくなる場合があります。
    ハードディスクのミラーリングしているRAIDシステム(RAID 1)や、旅客機がエンジンの一つが故障しても飛び続けるようになっているのがフェールソフトの例です。

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