平成18年 春期 ソフトウェア開発技術者 午前 問58

図のようなIPネットワークのLAN環境で、ホストAからホストBにパケットを送信する。
パケットがホストAからルータに伝送されるとき、パケット内のイーサネットフレームのあて先とIPデータグラムのあて先の組合せとして適切なものはどれか。
ここで、図中のMACn /IPm はホスト又はルータがもつインタフェースのMACアドレスとIPアドレスを示す。

イーサネットフレームのあて先 IPデータグラムのあて先
MAC2 IP2
MAC2 IP3
MAC3 IP2
MAC3 IP3


答え ウ


解説
ホスト1からホスト2にデータを送信する場合、ルータ越えになるので、ルータを通過するようなあて先の指定を行います。
IPアドレスは最終的なあて先であるホスト2を指定し、MACアドレスはルータのホストAと同じサブネット側のインタフェースを指定します。
すなわち、イーサネットフレームのあて先:MAC3、IPデータグラムのあて先:IP2(ウ)になります。
なお、ルータからホスト2のパケットのあて先アドレスはイーサネットフレームのあて先:MAC2、IPデータグラムのあて先:IP2なります。


キーワード
・ルータ越え

キーワードの解説
  • ルータ越え
    異なるサブネット間との通信を行うときには、サブネットをつなぐ中継装置のルータを通過することから、「ルータ越え」といいます。
    図のネットワーク環境ではホスト1からホスト2にデータを送信するときにはルータを通過するようにデータを送ります。
    ルータ越えのデータを送信する場合、IPアドレスは最終的な送信先を指定しますが、MACアドレスは中継装置を指定します。

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