ページング方式の仮想記憶においてアドレスを変換する処理を順に並べたものはどれか。
ここで、処理A〜Fは次のとおりである。
A: |
アクセス対象の仮想記憶アドレスに対応するページテーブルの先頭アドレスを得る。 |
B: |
アクセス対象の主記憶アドレスに対応するページテーブルの先頭アドレスを得る。 |
C: |
ページテーブルを検索し、該当ページの状態を調べる。 |
D: |
ページ内変位を加えて、求める仮想記憶アドレスを得る。 |
E: |
ページ内変位を加えて、求める主記憶アドレスを得る。 |
F: |
ページフォールトならばページイン処理を行う。 |
ア |
A、C、E、F |
|
イ |
A、C、F、E |
ウ |
B、C、D、F |
|
エ |
B、C、F、D |
答え イ
【解説】
ページング方式のアドレス変換処理順序は
- プログラムからは仮想記憶のアドレスでアクセスがあるので、まず、このアドレスのページテーブルの先頭アドレスを得ます。
- 次に、該当ページ状態を調べます。
- 目的のアドレスの情報がページになかたら(ページフォールトだったら)、ページイン処理を行います。
- ページ内の情報から仮想記憶のアドレスから主記憶のアドレスを得ます。
になり、これは
1 |
A: |
アクセス対象の仮想記憶アドレスに対応するページテーブルの先頭アドレスを得る。 |
2 |
C: |
ページテーブルを検索し、該当ページの状態を調べる。 |
3 |
F: |
ページフォールトならばページイン処理を行う。 |
4 |
E: |
ページ内変位を加えて、求める主記憶アドレスを得る。 |
(イ)になります。
【キーワード】
・ページング方式
【キーワードの解説】
- ページング方式
仮想記憶の設計方法の一つで、主記憶をページと呼ばれる小さな単位に分割し割り当てを行う、OSの機能です。
メモリアクセスは論理上のアドレスに対して行い、実際のメモリの物理的なアドレスへはページテーブルが対応付けを行います。
仮想記憶を用いることで利用者は実際のメモリ容量以上のメモリへのアクセスが可能になります。
もっと、「ページング方式」について調べてみよう。
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