平成19年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問33

三つの装置A〜Cで構成されるシステムがある。
三つの装置すべてが正常に動作しないとシステムは機能しない。
各装置のMTBFは表のとおりである。
システム全体のMTBFは何時間か。

装置 MTBF(時間)
A 600
B 900
C 1,800

 ア  300  イ  600  ウ  900  エ  1,100


答え ア


解説
装置A〜CのMTBF時間から、1,800時間に装置が何回故障するかを考える。

  • 装置A
    MTBFが600時間なので、1,800時間に平均3回故障する。
  • 装置B
    MTBFが900時間なので、1,800時間に平均2回故障する。
  • 装置C
    MTBFが1,800時間なので、1,800時間に平均1回故障する。
すなわち、装置A〜Cとしては1,800時間で平均で6回故障することになり、このシステムはA〜Cの装置がすべて正常に動作しないと稼動しないので、MTBFは1,800時間÷6回=300時間(ア)になる。


キーワード
・MTBF

キーワードの解説
  • MTBF(Mean Time Between Failures)
    平均故障間隔という意味で、前の故障から復旧してから次の故障が発生するまでの時間の平均値を表します。
    言い換えると、正常に動作している時間の平均値です。
    当然ですが、MTBFが長いほど品質の良い製品になります。ただし、余り長すぎると過剰品質になって次の製品が売れなくなってしまいますので、長すぎるMTBFは会社(メーカー)にとって、自分の首を絞めることになります。

もっと、「MTBF」について調べてみよう。

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