平成19年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問34

平均故障間隔がx 時間、平均修理間隔がy 時間のシステムがある。
使用条件が変わったので平均故障間隔、平均修理間隔がともに1.5倍になった。
新しい使用条件での稼働率はどうなるか。

 ア  x y の値によって変化するが、従来の稼働率より大きい値になる。
 イ  従来の稼働率と同じ値である。
 ウ  従来の稼働率の1.5倍である。
 エ  従来の稼働率の2/3倍になる。


答え イ


解説
平均故障間隔とはMTBFであり、平均修理時間はMTTRである。
これから、稼働率を求めると
 MTBF/(MTBF+MTTR)
になり、MTBF=x 、MTTR=y であるので、従来の稼働率は、
 x /(x +y )
になる。
新しい使用条件では平均故障間隔、平均修理時間が1.5倍なので、稼働率の式は、
 1.5x /(1.5x +1.5y )=1.5x /1.5(x +y )=x /(x +y )
であり、従来の稼働率と同じ値(イ)であることがわかる。


キーワード
・稼働率

キーワードの解説
  • 稼働率
    その瞬間にシステムが正常に動作している確率のことです。
    システムの状態には正常に動作している時間と故障して修理中の時間があり、正常に動作している時間÷(正常に動作している時間+故障している時間)が正常に動作している確率になります。
    なお、正常に動作している時間の平均値をMTBF(Mean Time Between Failures,)、修理時間の平均値をMTTR(Mean Time To Recovery/Repair)といいます。

もっと、「稼働率」について調べてみよう。

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