平成19年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問63

次の表はどこまで正規化されたものか。

従業員番号 氏名 入社年 職位 職位手当
12345 情報 太郎 1971 部長 90,000
12346 処理 次郎 1985 課長 50,000
12347 技術 三郎 1987 課長 50,000

 ア  第2正規形  イ  第3正規形  ウ  第4正規形  エ  非正規形


答え ア


解説
表を見ると、以下のような特徴があります。

  • 同一行に同じ項目のデータが重複して出現していない。
  • 職位と職位手当ては従属関係がある。(職位が分かれば、職位手当ても分かる。)
以上より、この表は第2正規形であることが分かります。

第1正規形〜第3正規形までは次の表のようになります。
正規形 定義
第1正規形 属性の値として、繰り返しがない表
第2正規形 全ての非キー属性が主キーに対し完全従属である表
第3正規形 第2正規形で、全ての非キー属性が推移的な関数従属でない表


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

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