垂直機能分散システムの特徴のうち、適切なものはどれか。
ア |
クライアントとサーバの関係のように、プロセッサ間に階層又は従属関係が存在する。 |
イ |
システムの効率を向上させるために、同じアプリケーションを実行する幾つかのプロセッサ間で負荷を分散する。 |
ウ |
単独でも機能する複数のコンピュータシステムを、ほぼ対等な関係でネットワークに接続し、データを含めて資源を共有する。 |
エ |
負荷を分散させるために、アプリケーションごとに、ネットワーク内のどのプロセッサで実行するかをあらかじめ決めておく。 |
答え ア
【解説】
ア |
垂直分散システムの説明です。垂直分散システムでは、大きな仕事を小さな仕事に分けて、複数のコンピュータで処理するシステムですので、コンピュータ(プロセッサ)間に階層や従属関係があります。 |
イ |
水平分散システムの説明です。水平分散システムでは同じアプリケーションを複数のプロセッサで動作させ、負荷分散装置(ロードバランサ)が、要求をどのプロセッサで処理させるかを決めます。 |
ウ |
ファイルサーバを導入している、分散を行っていないネットワークシステムの説明です。 |
エ |
LANを利用したネットワークシステムの説明です。メール処理はメールサーバ、ファイル管理はファイルサーバなどと負荷を分散します。 |
【キーワード】
・機能分散システム
【キーワードの解説】
- 機能分散システム
1つのコンピュータでは性能的に処理することが難しい仕事を複数のコンピュータに分けて(分散して)処理することです。
分散のさせ方には、垂直と水平の2種類があり、
- 垂直分散システムは、仕事をいくつかの機能に分け、複数のコンピュータに振り分けて処理させることです。クライアントサーバシステムは垂直分散システムです。
- 水平分散システムは、サーバにおいて多数のクライアントからの要求を、複数のサーバに振り分けて処理させることです。大手Webサービスでは水平分散を利用しています。(Yahoo!、Google、楽天、Amazonなどは規模的に水平分散を行っていると思います。)
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