答え ア
【解説】
パリティはデータに1ビットのパリティビットを加えて、パリティビットの値を調整して、データ+パリティビットの1の個数を偶数(または、奇数)にすることで、誤りを検出する技術です。
パリティでは1ビットの誤り検出できますが、2ビットの誤りは検出できません。また、誤りの有無はわかりますが、誤り箇所を特定することはき出ません。
この問題のように、パリティビットを行と列に付加すると、誤りを検出した場合、その行と列の交差したセルが誤っていると判断して、訂正を行うことが可能になります。
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1行目1列目のセルに誤りがると、1行目のパリティと1列目のパリティで誤りを検出でき、交差する1行目1列目のセルのデータが誤っていることがわかります。 |
しかし、2ビットの誤りがあると交差するセルが、実際に誤っているセルを特定することができないため訂正はできません。
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1行目1列目のセルと、3行目4列目のセルに誤りがると、1行目、3行目のパリティと、1列目、4列目のパリティで誤りが検出でき、交差するセルは1行目1列目、1行目4列目、3行目1列目、3行目4列目の4つになり、誤り箇所(セル)を特定できず、誤り訂正が行えない。 |
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1行目1列目のセルと、1行目3列目のセルに誤りがあると、1列目と3列目のパリティで誤り検出できるが、行のパリティでは誤りを見つけられないので、誤り箇所(セル)を特定できず、誤り訂正が行えない。 |