平成20年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問23

仮想記憶管理における主記憶のページ枠が4のとき、プログラムが参照するページ番号によって、次のようにページを置き換える方式はどれか。

 ア  FIFO(First In First Out)  イ  LFU(Least Frequently Used)
 ウ  LIFO(Last In First Out)  エ  LRU(Least Recently Used)


答え ア


解説
ページ置き換え方式には以下のようなものがある。

  • LRU(Least Recently Used)
    最も長い時間アクセスがないページをページアウトする。
  • FIFO(First-In First-Out)
    最も長い時間ページイン状態にあるページをページアウトする。
  • LFU(Least Frequently Used)、NFU(Not Frequently Used)
    アクセス回数の少ないページをページアウトする。
  • NRU(Not Recently Used)
    一定時間アクセスのないページをページアウトする。
ページ置き換えでLIFO(Last-In First-Out)は使われないが、敢えて使うとすると『最も短い時間ページイン状態にあるページをページアウトする。』になります。

問題では、7番目の5ページを参照するときに1ページがページアウトしているが、この時点ではFIFOかLFU、LRUのどれかはわからない。
10番目でページ2がページアウトしているが、この時点でFIFOかLFUであることがわかる。
11番目でページ3がページアウトしているが、この時点でFIFO(ア)であることがわかる。


キーワード
・仮想記憶

キーワードの解説
  • 仮想記憶
    メモリ管理の方法の一つで、不連続なメモリ領域をソフトウェアから見て連続した領域になる。
    仮想記憶はコンピュータ上に実装されている主記憶よりも大きな記憶領域を仮想的に提供する仕組みであり、仮想記憶を利用することで、メモリ空間の一部をハードディスク装置等の大容量外部記憶に待避でき、実際のメモリ量以上のメモリ空間が利用できるようになる。

もっと、「仮想記憶」について調べてみよう。

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