平成20年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問35

システムの信頼性設計に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  フェールセーフとは、ユーザーの誤操作によってシステムがダウンしてしまうことのないように、単純なミスを誘発させないようにする設計方法である。
 イ  フェールソフトとは、故障が発生した場合でも機能を縮退させることなく稼動を継続する概念である。
 ウ  フォールトアボイダンスとは、システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
 エ  フォールトトレラントとは、故障が生じてもシステムに重大な影響が出ないように、あらかじめ定められた安全状態にシステムを固定し、全体として安全が維持されるような設計手法である。


答え ウ


解説

 ア  フェールセーフ(fail safe)とは、システムに障害が発生した場合、障害の影響が最も少ないようにしながらシステムを安全に停止する考えです。選択肢の説明はフールプルーフ(fool proof)です。
 イ  フェールソフト(fail soft)とは、故障が発生した場合、故障の影響ない部分のみで機能を縮退させて稼動継続することです。
 ウ  フォールトアボイダンス(fault avoidance)とは、構成部品の信頼性を高めて、故障が起きないようにする技術である。
 エ  フォールトトレランス(fault tolerance)とは、個々の構成部品の信頼性が高くなくても、多重化したり、冗長な公正にすることで信頼性を高める技術です。


キーワード
・信頼性設計

キーワードの解説
  • 信頼性設計
    システムや装置が使用を始めてから寿命を迎えるまでの期間を通して、期待した機能・性能で動作するように、故障や性能の劣化が発生しないように考慮して設計する手法のこと。

もっと、「信頼性設計」について調べてみよう。

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