平成20年 秋期 ソフトウェア開発技術者 午前 問46

ユーザービリティ(使用性)の規格(JIS Z 8521)では、ユーザービリティを“ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い”と定義している。
この定義中の“利用者の満足度”を評価するときに用いる方法はどれか。

 ア  インタビュー法  イ  ヒューリスティック評価
 ウ  ユーザービリティテスト  エ  ログデータ分析法


答え ア


解説

 ア  “利用者の満足度”は、システムのログデータなどに表れるものでなく、利用者から直接聞き出す必要があるので、インタビューやアンケートなどで行います。
 イ  ヒューリスティック評価は、ユーザービリティ評価の専門家によって評価する方法です。
 ウ  ユーザービリティテストは、『使いやすさ』に主眼をおいたテストで、ユーザーに実際に使用してもらい、操作ミスの回数などを計測して行います。(ここで使ってもらったユーザーにインタビューをして満足度のデータを得ます。)
 エ  ログデータ分析法は、利用者の操作ログ(記録)のデータから、利用パターンを求め、ユーザービリティを向上させるために行います。


キーワード
・ユーザービリティ

キーワードの解説
  • ユーザービリティ(usability)
    製品の『使いやすさ』のことで、簡単な操作で使えることや、操作に戸惑わなくてもいいこと、ストレスなく使えることなどを差すことが多い。
    ソフトウェアやWebページで使われることが多いが、ハードウェアを含めた広い意味で使われることもあります。
    また、JIS Z 8521「人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性の手引」(ISO 9241-11)では、『ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い』と定義されています。

もっと、「ユーザービリティ」について調べてみよう。

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