H26 技術士(情報工学)ソフトウェア工学 II-1-4:EVM


(1)EVMとは
EVMはプロジェクトの進捗をコストに換算して管理する手法で、計画時にWBSなどで分割した個々の作業の工数にかかる費用をその作業の価値として、作業スケジュールを費用の累積とした折れ線グラフで表しこれをPVとする。
(2)EVMで管理する値
プロジェクトの実行時は計画時に分割した個々の作業が完了したら計画時の作業価値が完了したとしてこのコストの累積を折れ線グラフにし、これをEVとする。また、各作業にかかった時間(工数)の実績値を計測し時給などでコスト換算して同様にグラフにしこれをACとする。
この3つのPV、EV、ACを比較し、計画と比べ作業の進捗度やかかったコストから、プロジェクトの進捗管理を行う。
(3)EVMの活用例
例えば、かかったコストACは計画時のコストPVと等しいのに、作業の進捗を示すEVが低い場合は、作業に遅れがあると判断できるし、逆にEVが高い場合には計画より作業が進んでいることが判断できる。また、PVと比べACが高いとコスト超過の恐れがあり対策を行う必要があるが、ACと同様にEVも高ければ、作業者が残業などで進捗を早めているがコスト超過になっていないと判断でき、プロジェクトとして作業者へ進め方の確認を行う必要はあるが、コスト超過の対策は必要ないとなる


[Intermission]
問題に出るくらいなのでEVMで使う略語(AC、PV、EVなど)は使ってかまわないと思いますが、どこまで使っていいのかわからないので、簡単な説明を書いたほうがいいと思います。
が、CPIやSPI、EACなどは使っても大丈夫なのでしょうか。略語が多くなるとその説明だけで解答欄が埋まってしまいそうですよね。



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