H27 技術士(情報工学)ソフトウェア工学 II-1-1:非機能要求


(1)非機能要求の例
非機能要求には以下のようなものがある。
@可用性
可用性の非機能要求には稼働率やMTBF、MTTR(MTRS)などシステムの利用可能な時間を長くするような、要求がユーザから出てくる。
A移行性
移行性の非機能要求は現行のシステムの刷新の場合に、新システムへの移行方法や移行期間、現行システムの資産の活用についての要求がユーザから出てくる。
Bセキュリティ
セキュリティの非機能要求は、システムのアクセス制限、システムが持つ情報の漏えい防止についての要求がユーザからある。
(2)実際の非機能要求例
@可能性についての具体的な要求としては、MTBFを保証するため、実際の動作環境で1週間動作させて、不具合によるシステムダウンが発生しないことというのがあった。
A移行性についての具体的な要求としては、ソフトウェアのソースコードの可読性をソースコードのコメントの割合とその書き方についての要求があり、納入時には指定されたツールでコメント量を示すことを求められた
Bセキュリティについては、利用者が入力するデータにより、不正なアクセスが発生しないこと、不正なアクセスを検出する仕組み、不正なアクセスを検出したら、そのアクセスを遮断する仕組みについて求められたことがある。


[Intermission]
“平均故障時間”を示すMTTRですが、最近は“平均サービス回復時間”を示すMTRSが使われることが多いです。(意味的にはあまり差がないと思いますが…。)
情報処理技術者試験ではMTRSも問題で出てくるのですが、技術士の試験でMTRSを使って大丈夫なのか疑問です。
使うと新しい技術・知識の習得に努めていることのアピールになりますが、採点者が知らない用語は減点のリスクがありますよね。



戻る 一覧へ