H27 技術士(情報工学)ソフトウェア工学 II-1-4:コスト見積り


(1)コスト見積もりを行うタイミング
プロジェクトのコスト見積りは開発するシステムの概要が決まった段階で予算を確保するために実施する必要がある。この段階での見積りは開発手法が決まっていないため、機能の数から求めたり、開発するシステムにより得られる利益や削減できるコストなどから求める概算であり見積もり精度としては高くない。
次に、見積りを行うのは要件定義が完了した後に行う。ここでのコスト見積りは具体的な作業内容も明確になり、作業者の目処もついている状況なので精度の高い内容であり、見積もった内容はプロジェクトの目標コストとしても使用する。
(2)コスト見積りの留意点
見積もる時の個々の作業について不測の事態を考えマージンを加えさらに積み上げたコストにもマージンを加えてしまい、プロジェクトの検討段階と大きな差が発生してしまい、プロジェクトのスタート前に開発規模の縮小などを検討する必要が出てしまうことである。
また、他にも注意すべきことには、作業者の力量を見誤り、見積りを行ったプロジェクトマネージャの期待通りのパフォーマンスが出ないで、プロジェクトの途中でコスト超過の対策が必要になることがある。
これらから、コスト見積りでは正確な数値を出すことと共に、見積り時点での懸念事項を洗い出し、振れ幅などを明確にする必要がある。


[Intermission]
コスト見積もりで個々の作業にマージンを加え、さらに全体にもマージンを入れて出てきた結果がとんでもない値になることは少なくないです。
まず、マージンなしの数値を出し、それを上司などと調整するほうがいいです。ただし、マージンなしの値が“一人歩き”してしまわないように、扱いは慎重にしましょう。
この問題に限りませんが、送り仮名には注意しましょう。この問題の解答の“見積り”は、問題文が“見積り”だったのでこういています。もし、問題文が“見積もり”なら、解答でも“見積もり”を使います。



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