H28 技術士(情報工学)ソフトウェア工学 II-1-2:開発支援ツール


解析・検査ツール、管理ツールについて述べる。
(1)解析・検査ツール
解析・検査ツールは作成したソフトウェアの解析・検査を行い品質向上を行うツールで、ソースコードの記述内容を解析する静的解析と、ソフトウェアを動作させてその挙動を解析する動的解析ツールに大別される。
静的解析ツールは、コンパイラではチェックされない未使用変数、未初期化変数、型の異なった変数の代入や比較、不適切な論理などソフトウェアとして不具合につながる記述の指摘や、ソフトウェアの複雑度を調べ不具合の発生しやすい箇所の指摘を行う。
動的解析ツールは、ソフトウェアを動作させ無限ループ、メモリリーク、0による除算など不具合箇所を検出と、メモリなど資源の使用量の検証を行うために使用する。
(2)管理ツール
管理ツールはソフトウェアの成果物であるソースコードや定数ファイルなどの版数管理を行うのに使用する。
業務でソフトウェアを継続して開発すると仕向け先によって機能変更を行ったり、不具合対応の修正を行い、1つの製品であってもさまざまな版数のソフトウェアを作成することになるが、管理ツールはこれらのソースコードを統合的に管理し任意の必要な版数のソースコードを取り出したり、修正を行ったソースコードを登録したりすることができ、ソースコード管理の誤りや管理のための工数の削減が期待できる。


[Intermission]
問題が対象としている管理ツールがはっきりしないため、構成管理(バージョン管理)ツールを考えて書いて見ましがどうでしょうか。
検査ツールは静的解析と動的解析の一方を詳細に書くか、両方の概要を書くかで後者にしてみました。



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