内蔵ROM又は外部ROMに置いたプログラムを実行できるMPUがある。 このMPUのバス幅、アクセスサイクル、クロック周波数の仕様を示す。 このMPUで、外部ROMに置かれたある命令を実行したところ、処理時間は1マイクロ秒だった。 同じ命令を内蔵ROMにおいて処理した場合、処理は何ナノ秒か。 ここで、この命令はバスアクセス時間内に実行が完了し、命令は4バイトバウンダリで配置されているものとする。
項目 | 内蔵ROM | 外部ROM |
バス幅(ビット) | 32 | 8 |
アクセスサイクル(クロック) | 2 | 4 |
クロック周波数(MHz) | 16 | 16 |
ア | 62.5 |
イ | 125 |
ウ | 250 |
エ | 500 |
答え イ
【解説】
内蔵ROMと外部ROMのバス幅が32ビットと8ビットなので4バイト(32ビット)のデータを読みだすとき、内蔵ROMは外部ROMの1/4の回数で処理できる。
また、アクセスサイクルが2クロックと4クロックなのでデータの読み出しにかかる時間は、内蔵ROMは外部ROMの1/2の時間になる。
(クロック周波数は両方とも16MHzなので処理時間に差は生じない。)
したがって、内蔵ROMは外部ROMの4×2 = 8倍の時間でメモリの読み込みが行えるので、外部ROMで1マイクロ秒かかっていた処理は
1マイクロ秒÷8 = 0.125マイクロ秒 = 125ナノ秒
(イ)で行える。
【キーワード】
・アクセスサイクル
・バウンダリ