プロセッサ数と、計算処理におけるプロセスの並列化が可能な部分の割合とが、性能向上へ及ぼす影響に関する記述のうち、アムダールの法則に基づいたものはどれか。
ア | 全ての計算処理が並列化できる場合、速度向上比は、プロセッサ数を増やしてもある水準に漸近的に近づく。 |
イ | 並列化できない計算処理がある場合、速度向上比は、プロセッサ数に比例して増加する。 |
ウ | 並列化できない計算処理がある場合、速度向上比は、プロセッサ数を増やしてもある水準に漸近的に近づく。 |
エ | 並列化できる計算処理の割合が増えると、速度向上比は、プロセッサ数に反比例して減少する。 |
答え ウ
【解説】
アムダールの法則は、複数のプロセッサを使い並列計算によってプログラムの高速化を図る場合、そのプログラムの中で逐次的に実行しなければならない(並列に処理できない、順に行う処理)部分の時間によって、高速化が制限される(頭打ちになる)というものです。
したがって、これを述べているのは並列化できない計算処理がある場合、速度向上比は、プロセッサ数を増やしてもある水準に漸近的に近づく(ウ)になります。
【キーワード】
・マルチプロセッサ