平成22年 秋期 応用情報技術者 午前 問18

五つのタスクA〜Eの優先度と、タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序と処理時間は、表のとおりである。
優先度“高”のタスクAとB〜Eのどのタスクを組み合わせれば、組み合わせたタスクが同時に実行を開始してから、両方のタスクが終了するまでの間のCPUの遊休時間をゼロにできるか。
ここで、I/Oは競合せず、OSのオーバヘッドは無視できるものとする。
また、表の( )内の数字は処理時間を表すものとする。

タスク 優先度 単独実行時の動作順序と処理時間(ミリ秒)
A CPU(3) → I/O(3) → CPU(3) → I/O(3) → CPU(2)
B CPU(2) → I/O(5) → CPU(2) → I/O(2) → CPU(3)
C CPU(3) → I/O(2) → CPU(2) → I/O(3) → CPU(2)
D CPU(3) → I/O(2) → CPU(3) → I/O(1) → CPU(4)
E CPU(3) → I/O(4) → CPU(2) → I/O(5) → CPU(2)


答え ウ


解説
タスクAとタスクB〜Eが同時に実行を開始したときの処理状態を図にする。
はタスクAの処理、はタスクB〜Eの処理、はCPU遊休時間であり、I/Oは競合しないので、各タスクは別のI/Oにアクセスすると考える。

 ア  タスクAとタスクB
 イ  タスクAとタスクC
 ウ  タスクAとタスクD
 エ  タスクAとタスクE
したがって、CPUの遊休時間がゼロなのはタスクAとタスクD(ウ)である。


キーワード
・タスクの状態

キーワードの解説

戻る 一覧へ 次へ