平成23年 秋期 ITパスポート 問39
情報システムの運用における変更管理に関する記述として、適切なものはどれか。
ア |
ITサービスの中断による影響を低減し、利用者ができるだけ早く作業を再開できるようにする。 |
イ |
障害の原因を究明し、再発防止策を検討する。 |
ウ |
承認された変更を実施するための計画を立て、確実に処理されるようにする。 |
エ |
変更したIT資産を正確に把握して目的外の利用をさせないようにする。 |
答え ウ
【解説】
ア |
インシデント管理の説明です。 |
イ |
問題管理の説明です。 |
ウ |
変更管理の説明です。 |
エ |
IT資産管理の説明です。 |
【キーワード】
・インシデント管理
・問題管理
・変更管理
・IT資産管理
【キーワードの解説】
- インシデント管理
サービス中断につながるインシデント(事故、障害)の発生から対策、解決までの流れを管理することです。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)では、インシデント管理で行うのは暫定的な対応までで、恒久的な問題解決は問題管理プロセスで行います。
インシデント管理の目的はシステムの復旧で、提供するサービスへの影響を最小限にすることです。
- 問題管理
発生したインシデントの根本的な対策を行うことです。
また、問題管理ではOSやソフトウェアパッケージの不具合情報を監視し、インシデントの発生の防止を行います。
- 変更管理
ソフトウェア開発において、要求仕様の変更要求についての影響を正確に把握し、計画を立てて、変更作業を行い、変更結果を確認するという作業の管理を行うことです。
システム(プロジェクト)が巨大化すると、様々な変更要求が来るので一元的な管理を行うために行います。
- IT資産管理
組織が保有するIT資産(PC、サーバ、プリンター、ネットワーク機器)を管理することです。
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